STなら知っておきたい!インクルーシブクッキング
2025/07/22
こんにちは、plus-STの渡邉です。
「インクルーシブ」――最近よく聞く単語ですね。
直訳すると「包括的な」という意味です。
では、「インクルーシブクッキング」とは…?
京都ですばらしい取り組みをされている言語聴覚士の方を見つけたので、記事をシェアします。
目次
インクルーシブクッキング
やわらかメニュー広めたい 京丹後の女性、精力的に活動 [京都府]:朝日新聞
記事によると、言語聴覚士として医療・介護の現場で働き、現在は食堂のおかみである京都府の女性が、年齢や性別・障害の有無に関係なくだれもが楽しめる調理「インクルーシブクッキング」を広めようと活動されているとのことです。
具体的には、オンラインも含めたお料理教室や、食支援相談などを実施されているとのこと。
嚥下障害をお持ちの方向けの料理「やわらかメニュー」の調理方法を共有し、障害のある人もない人も「同じものを作って、同じ食卓で食べる。クッキングを通して見えない壁を取り払いたい。」というのが目的の1つと話されています。
実際にお料理教室には嚥下障害をお持ちのお子さんが参加し、鶏の唐揚げなどのメニューを保護者の介助で食べたとの記載もありました。
この親子にとってどんなに嬉しい日になったかと思うと、胸が熱くなります。
今後も日本各地でオンライン・オフラインともにお料理教室などを企画されているようです。
先日言語聴覚の日2025 イベント紹介でもご紹介した失語症フェスティバルin福井(@shitugofes)にも出展されたとのこと。
興味のある方はSeat Table(シートテーブル):誰もが暮らしやすいインクルーシブな社会に向けてをチェックしてみてください。
選択肢を増やす
以前、当コラムの『ハレの日にみんなで外食できる社会へ』という記事でも触れましたが、食事は単なる栄養摂取以上の意味を持ちます。
コミュニケーションの機会になるし、日々のモチベーションにもなるし、ハレの日の会食なんて特別な思い出になることもあるのです。
だからこそ、その場に居合わせた人が同じ料理を楽しむことに価値があるのだと思います。
もちろん、アレルギーの問題や嚥下障害の程度、嗜好によっては無理なこともあるとは思いますが、「同じ空間で同じメニューを楽しむ」という選択肢を持っているか持っていないかは大きな違いではないでしょうか。
言語聴覚士として社会に貢献すること
少し前に、言語聴覚士のキャリアに関するコラム『自分の適性から見つける“新しい未来のキャリア”』を出しました。
少しずつ言語聴覚士の知名度が上がり、働く場所の選択肢が増えてきているなかで、臨床での経験を活かし、そこで感じた課題を解決するために起業されている方がいること、たいへん心強く思います。
病院で働く言語聴覚士はもちろん必要ではありますが、こうして新たな需要に応えていく言語聴覚士もどんどん増えていくと、裾野が広がって業界全体にとってプラスになるのではないかと感じます。
また、診療報酬に依存した職場での勤務はどうしても収入が上がりにくく、それが新たな人材確保困難のネックになっている部分もあるのではないでしょうか。
やりがいだけでは生きていけません。
こうして診療報酬外で働くロールモデルが増えていくと、若者も夢をもてていいかもしれませんね。
執筆者:渡邉睦美(言語聴覚士)
このコラムでは、臨床や経験に基づくこと、豆知識、問題提起など様々なトピックを扱います。
執筆者は企画の和久井のほか、色々な職場・働き方・ジャンルで活躍されている言語聴覚士に依頼していく予定ですので、リクエストもお待ちしています。
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