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小児検査

2024/05/27


小児STは、リハビリ、療育等を実施する上で、担当児の発達の様子を知るために様々な検査を実施する機会があります。また、検査には様々な種類があります。

検査の種類

小児STが実施する検査は、大きく分けて3つに分類されます。

・知能検査

・発達検査

・言語検査

よく用いられる検査一覧と適応年齢

(※各病院・クリニック・施設ごとに所有している検査に違いがあります。)


【知能検査】

検査適応年齢
WPPSI-Ⅲ2歳6か月~7歳3か月
WISC-Ⅴ5歳~16歳11か月
田中ビネー知能検査Ⅴ2歳~成人
日本版K-ABC-Ⅱ2歳6ケ月~18歳11ケ月
DN-CAS認知評価システム5歳~17歳11か月


【発達検査】

検査適応年齢
遠城寺式乳幼児分析的発達検査0~4歳7か月
改訂版随意運動発達検査2才~6才11ヶ月
言語・コミュニケーション発達スケール(LCスケール)0~6歳11か月
新版K式発達検査20200歳~成人
CARS-2 日本語版2歳以上


【言語検査】

検査適応年齢
新版構音検査幼児~成人
PVT-R絵画語い発達検査3才~12才3ヶ月
〈S-S法〉言語発達遅滞検査1歳~6歳
質問₋応答関係検査2歳~小学校就学前
吃音検査法 第2版幼児版:2~6歳(就学前児) 学童版:小学生 中学生以上版:中学生以上成人まで


【新しい検査の紹介】

・LC-R 言語コミュニケーション発達スケール改訂版(適応年齢:0~6歳)

・Bayley-Ⅲ 乳幼児発達検査(適応年齢:生後16日~42か月15日)等

参考サイト

どんな検査をしたらいいの?

検査の選択は、発達のどのような側面を評価したいかを考えて選択します。

実際のところ、職場によって所有している検査の違いや、使用頻度の高い・低い検査があります。入職直後は、今までの職場で主に使用している検査を実施することになる場合が多いですが、STのみ実施する検査もあります。

検査の必要性や今後の方針を決定するための手がかりになる場合も少なくないため、小児の検査で需要のある検査や熟知している検査については新たに導入することを提案してもいいかもしれません。

小児検査を実施する上での一例(未就学児)

WPPSI or SS法 or 新版K式 or  LCスケール

年少さんまでのお子さんに合わせて選択する)

田中ビネー or  PVT-R  or 質問-応答 or 吃音検査法

年中・長さんまでのお子さんに合わせて選択する)


検査の多くは、月日が経過すると、改訂版や増補版など新しい検査方法・尺度・評価が改訂されるため、定期的にチェックする意識を持つと良いかもしれません。
随時、新しい検査の情報や検査実施方法・評価のまとめ方、所見の書き方等、変化していくため、時代の流れに合わせて自身も変化し、更新する意識を持つことも大切です。

このコラムでは、臨床や経験に基づくこと、豆知識、問題提起など様々なトピックを扱います。
執筆者はplus‐STスタッフのほか、色々な職場・働き方・ジャンルで活躍されている言語聴覚士に依頼していく予定ですので、リクエストもお待ちしています。
「お問い合わせ」フォームより、ぜひユーザーの皆様のお声を聞かせてください。

文:言語聴覚士 藤澤 

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