第21回 日本神経摂食嚥下・栄養学会学術集会 東京大会のみどころ発掘
2025/06/24
こんにちは、plus-STの渡邉です。
みなさん、学会などには行かれていますか?
春から秋にかけて、多数の学会が全国各地で開催されます。
今回はそのなかから、【第21回 日本神経摂食嚥下・栄養学会学術集会 東京大会】について取り上げます。
目次
概要
日 時:2025(令和7)年8月2日(土)
※東京医科歯科大学と東京工業大学が統合し、東京科学大学となりました
テーマ:「Demandをみたす摂食嚥下リハビリテーション」
摂食嚥下については、当コラムでも何度か取り上げてきました。
大会長挨拶にもあるように、摂食嚥下に関するDemandは多岐に渡ります。
その方の置かれた状況や時期、この先の見通しによっても大きく異なるでしょう。
その意味で、摂食嚥下の専門家である私たち言語聴覚士が果たす役割はどこにあるのか、深い学びに繋がるのではないかと期待しています。
みどころ
プログラム – 第21回日本神経摂食嚥下・栄養学会学術集会 東京大会
こちらから、個人的に気になったものを紹介します。
▶シンポジウム1|「災害時に摂食嚥下障害のある方々の栄養確保に対してどのようにアプローチできるのか?」
座長:中久木康一(東北大学大学院歯学研究科災害・環境歯学研究センター 特任講師)
演者:
〇中久木康一(東北大学大学院歯学研究科災害・環境歯学研究センター 特任講師)
「災害時の保健医療福祉の支援体制と歯科における体制
~災害時要配慮者にどのようにアプローチできるのか~」
〇下出祐造(公立穴水総合病院耳鼻咽喉科 科長)
「能登半島の被災、摂食嚥下に関する穴水での支援(災害直後、および復興期)からの考察」
〇山根由起子(旭川医科大学医学部看護学科看護学講座)
「摂食嚥下障害を有する神経変性疾患患者に対する災害時の食支援の手がかり」
〇今津陽子(東京科学大学 大学院保健衛生学研究科 共同災害看護学専攻)
「頭頸部がん患者災害時の問題点やその対応策」
当コラムでも、リハビリ職による被災地支援について取り上げたことがあります。
発災直後は人命の救出が最優先となるため、リハビリ職が災害支援として被災地入りできるのは数日経過してからです。
しかし、その数日の間でも、摂食嚥下障害をお持ちの方々は栄養を摂り続けなければなりません。
災害の種類や程度にもよりますが、普段通りの管理ができないケースもあるでしょう。
こんなとき、先人たちはどのようにこの危機を乗り越えて来たのか、そしていつか来るであろう新たな災害に向けて、私たちはどのような備えができるのか。
非常に興味深いシンポジウムです。
その他、高齢者の摂食嚥下栄養について、コホート研究に基づくシンポジウムも予定されています。
こちらも興味深く、学びの多い内容になりそうだと思います。
参加登録
事前参加登録が始まっています。
当日の受付もオンラインで可能なようですが、現金の取り扱いはないとのことです。
また、ネームカードを予め印刷・切り取りして持参する必要があります。
当日受付にてネームケースが配布されるので、忘れずに準備して行きましょう。
病院や地域で働くさまざまな専門職が集う一方で、顔の見える関係を築きやすい規模で開催されます。
都合のつく方はぜひ事前参加登録→ネームカードを印刷・切り取りの上で、参加されてみてはいかがでしょうか。
執筆者:渡邉睦美(言語聴覚士)
このコラムでは、臨床や経験に基づくこと、豆知識、問題提起など様々なトピックを扱います。
執筆者は企画の和久井のほか、色々な職場・働き方・ジャンルで活躍されている言語聴覚士に依頼していく予定ですので、リクエストもお待ちしています。
リクエスト等は、コミュニティ もしくは 「お問い合わせ」フォーム まで!
また、コラム記事にコメント機能を実装しましたので、コメントもお気軽にどうぞ!
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