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日本吃音・流暢性障害学会第13回大会 みどころ紹介

2025/07/1

こんにちは、plus-STの渡邉です。

これまでも何度か学会やイベントを取り上げてご紹介してきましたが、今回は日本吃音・流暢性障害学会第13回大会をピックアップします。

大会概要

日本吃音・流暢性障害学会第13回大会 – The 13th Meeting of Japan Society of Stuttering and Other Fluency Disorders.

日 時:2025(令和7)年8月23(土)・24(日)

会 場:九州大学医学部 百年講堂(Centennial Hall Kyushu University School of Medicine)

    ※ハイブリット開催予定

 

海外招待講演を筆頭に、教育講演、学会企画、臨床セミナー、シンポジウム、ハンズオンセミナーと、盛りだくさんのプログラムが用意されています。

他にも、市民公開講座や子どもたち/保護者・支援者の集いなども予定されており、賑やかな2日間になりそうです。

見どころ紹介

非常に充実したプログラムの中から、個人的に気になったものをピックアップします。

 

▶海外招待講演|吃音の薬物療法の試み

        Challenges in Pharmacological Treatment of Stuttering.

 演者:Gerald A Maguire

 

マグワイア医師は、吃音者の脳はドーパミンが過剰であることを発見し、脳内のドーパミンを減少させる薬物療法を吃音患者に対して行ってきている方だそうです。

 

国が違えば、吃音の社会的な浸透度も主流となる治療法も異なりますよね。

特に薬物療法となると、認可の方法も認可されるものも違ってきます。

そういった観点から、こちらの講演は海外の実情や最先端の情報に触れることができる貴重な機会ではないでしょうか。

吃音に関わる支援者ならぜひ聴いておきたい内容ですね。

 

 

▶シンポジウム④|セラピストが学ぶべき親の行動力

 戸田裕子(広島市言語・難聴児育英会 きつおん親子カフェ)

 吉田政美(きつおん親子の会)

 吉田恵理子(長崎県立大学)

 

こちらは、親御さんの立場からの提言がなされるのではないかと思います。

小児に携わっていると、親御さんの行動力に驚くことがしばしばありますよね。

同時に、親御さんからすると支援者の関わりに物足りなさや遅鈍さを感じておられる側面もあるのでしょう。

そういった当事者の方や親族の方の本音は、いつの時代も教科書以上に学びが深い事柄だと思います。

 

 

▶ハンズオンセミナー③|吃⾳カミングアウトの教科書をつくろう!! 

            ∼勇気の1歩を踏みだせるように∼ 

 演者:加賀勇輝(医療法⼈社団⾼邦会福岡⼭王病院)

 

吃音は、周囲の方の関わり方が非常に重要と言われています。

そのため、進学や就職などでコミュニティが変わるごとに、カミングアウトするかしないか、するのであればどの範囲の人にどこまで細かく説明するのかといった葛藤が生まれます。

『カミングアウトの教科書』ということで、興味深いセミナーです。

各申し込み始まっています

参加登録と、事前申し込みが必要となるプログラムの申し込みが始まっています(すでに満員となったプログラムもあります)。

現地参加の方は、今回初の試みとして作成されたおしゃれなネックストラップがお土産として配布されるようですよ。

また、有料にはなりますが託児の申し込みも受け付けています。

 

その他、ホームページには最新情報が随時upされていますので、ぜひご覧ください。

執筆者:渡邉睦美(言語聴覚士)

このコラムでは、臨床や経験に基づくこと、豆知識、問題提起など様々なトピックを扱います。
執筆者は企画の和久井のほか、色々な職場・働き方・ジャンルで活躍されている言語聴覚士に依頼していく予定ですので、リクエストもお待ちしています。
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