第26回 日本言語聴覚学会 注目ポイント発表!
2025/06/3
こんにちは、plus-STの渡邉です。
いよいよ今年の言語聴覚学会が近づいてきましたね。
そこで今回は、気になる見どころを集めてみました!
早期参加登録は6月10日(火)正午までとなっています。
参加予定の方の参考になれば嬉しいです。
目次
大会概要
日 時:2025(令和7)年6月27(金)・28(土)
会 場:やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館) 山形テルサ
テーマ:言語聴覚士には人と社会を変える力がある
~なせばなる なさねばならぬ何事も 共に生きる時代へのSTep~
上記の通り、今年の言語聴覚学会は山形県にて開催されます。
山形の豊かな自然や文化を背景に、最新の研究や臨床実践について学び、全国の専門家と交流する絶好の機会ですね。
また、注目すべきは学会テーマ【言語聴覚士には人と社会を変える力がある~なせばなる なさねばならぬ何事も 共に生きる時代へのSTep~】です。
サブタイトルに一部引用されている「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」は、山形県にあった米沢藩の藩主をしていた上杉鷹山のことばとのこと。
山形県で開催されるにふさわしいテーマだと感じます。
個人的には、『STep』の表現が、手が込んでいて好きです!
見どころ|プログラムより
このなかから、個人的に気になったものを紹介します。
▶特別公演2|テクノロジーが拓くリハビリテーションの可能性
:言語聴覚療法における展望
座長:白波瀬元道(医療法人社団永生会 法人本部リハビリ統括部)
演者:城岡英彦(株式会社日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門)
テクノロジーの進化は留まるところを知らず、日々進歩し続けています。
これまでの無駄を省き、不便を解消し、不可能を可能にしていく可能性を孕んでいるとも言えるでしょう。
そうした技術を、どのようにリハビリテーションに活かしていくのか、そして言語聴覚療法にどう落とし込んでいくのか、非常に興味深い講演だと思います。
▶シンポジウム1|共生の時代へのSTep
座長:荒井晋一(社会福祉法人長井弘徳会 法人事業本部)
〇地域支援事業におけるリハビリテーション専門職の役割
佐藤孝臣(株式会社アイトラック)
〇地域包括ケアシステム構築の中で得られた知見を糧に共生の時代へのSTepを
黒羽真美(一般社団法人日本言語聴覚士協会)
〇地域共生社会の実現に向けて
~専門職との協働と地域包括支援センター等協議会の役割~
長岡芳美(山形県地域包括支援センター等協議会(山形県地域包括ケア総合推進センター))
〇地域で言語聴覚士が関わる食支援のかたち
~地域一体型NSTにおける多職種連携と社会連携~
田口充(鶴岡協立リハビリテーション病院 地域リハビリテーション連携室)
地域におけるリハビリテーション専門職・言語聴覚士の役割は、年々大きくなっていると実感しています。
わたしたちだからこそできる専門職としての関わりについて学ぶ、絶好の機会になるのではないでしょうか。
見どころ|ハンズオンセミナーより
こちらからも、気になったものをピックアップすると…
▶完全側臥位法の理論とその実技
講師:福村直毅(社会医療法人健和会 健和会病院)
福村弘子(社会医療法人健和会 健和会病院)
共催:キッセイ薬品工業株式会社/伊那食品工業株式会社
以前、当コラムでも【嚥下】完全側臥位法とは? | plus-ST | 言語聴覚士のコミュニティサイトとして扱っています。
理論と実技を学ぶ機会として、持ってこいではないでしょうか。
その他の演題については、採択演題一覧と日程表をご確認くださいね。
学会の醍醐味
全国津々浦々、さまざまな地域で開催される学会ですが、その醍醐味といえばご当地ならではの体験ではないでしょうか。
山形といえば真っ先に思い浮かぶのがサクランボですが、学会長のご挨拶を拝見すると、芋煮や米沢牛にラーメン・そば・日本酒にワインと、おいしいものの宝庫のようです。
また、天童温泉や上山温泉といった温泉地もあるのだとか。
学会の合間においしいものを食べ、温泉につかって英気を養うのもよさそうですね。
また、旧友との再会や、普段XやInstagramなどで交流している遠方の言語聴覚士さんなどとのオフ会等を予定されている方もいるかもしれませんね。
全国からこれだけ多くの言語聴覚士が一堂に会することなんてなかなかないので、この機会に交流を楽しまれてはいかがでしょうか。
さらに、今回はとってもカラフルでかわいらしい、サクランボ柄の学会オリジナルTシャツの販売〈Sanno Online Shop〉やキッチンカーの設置、市民公開講座(進学説明会)の開催など、盛りだくさんです。
暑い夏を前に、おいしくて癒される山形でたくさんの出逢いを楽しんでください。
なお、早期参加登録は6月10日(火)正午までとなっています。
参加を予定されている方は早めの登録がお得です、お忘れなく!
他にも「これは見に行くと決めている!」という演題や、山形県の魅力、会場周辺で役立つお得情報などがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね。
執筆者:渡邉睦美(言語聴覚士)
このコラムでは、臨床や経験に基づくこと、豆知識、問題提起など様々なトピックを扱います。
執筆者は企画の和久井のほか、色々な職場・働き方・ジャンルで活躍されている言語聴覚士に依頼していく予定ですので、リクエストもお待ちしています。
リクエスト等は、コミュニティ もしくは 「お問い合わせ」フォーム まで!
また、コラム記事にコメント機能を実装しましたので、コメントもお気軽にどうぞ!
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