リハ栄養のすすめ
2024/04/26こんにちは、plusーSTの和久井です。
リハビリテーション栄養のお話です。
リハビリテーション栄養とは?いつ役に立つの?
学ぶにはどうしたらいいの?次の学術集会はいつ?などの情報を簡単にまとめました。
目次
リハビリテーション栄養とは
言語聴覚士は、病院、施設、在宅などあらゆるシーンで
栄養管理の問題に触れることが多いと思います。
東京女子医大リハビリテーション科の若林秀隆先生は、
リハビリテーション栄養(以下「リハ栄養」)は、私が考案した造語で、リハを必要としている患者さん(障害を持った方、高齢者)に対し、「リハの内容を考慮した栄養管理と、栄養管理を考慮したリハを行うこと」を言います。
https://www.meiji.co.jp/meiji-nutrition-info/science/info/#qa
と説明されています。
参考
【株式会社明治 meiji Nutrition Info トップ>オリジナル特集>こんなときどうする?栄養Q&A】
https://www.meiji.co.jp/meiji-nutrition-info/science/info/#qa
STの視点
例えば急性期病院に勤務していると、かなりの頻度で
「誤嚥性肺炎後絶食」「食事開始の可否の評価」「食事形態の設定」
「今後経口摂取が続けられるかどうか」等
適切で迅速な評価が求められることが多くあると思います。
ただ、その時点ですでに数日間経口摂取されていなかったり、補液(点滴)のみで過ごされていたり、
食事評価の時点ですでにマイナススタートになっていることがありますので、
経口摂取の評価とともに、担当の医師またはリハ医に「食事開始したが不十分であるため補助栄養を継続してほしい」ことなどを適切に伝える必要があります。
このような視点はSTとしては当たり前かもしれませんが、意外とその視点を共有しにくい・気づきにくいのも現状です。
他職種に説明し、お互いに協力をしていく際に
「リハ栄養」「リハ栄養ケアプロセス」の視点が役に立つことが多くあります。
リハビリテーション⇔栄養という視点でリハ栄養ケアプロセスを学び、他職種と共有することで
悪循環を作り出さないこと、最低限にすることができると考えます。
リハビリテーション栄養学会に参加してみよう!
リハ栄養学会は毎年だいたい1月ごろに開催されています。
多角的な視点で栄養について考えることができる、とても良い機会です。
「リハ栄養」の入門には、学会参加がおすすめです◎
学会名称 第14回日本リハビリテーション栄養学会学術集会
公式HP URL:https://jarn2025.com/index.html
大会テーマ 常識を超えるリハビリテーション栄養
会期 2025年1月25日(土)
開催形式 現地(予定)
会場 川崎市コンベンションホール
〒211-0063 川崎市中原区小杉町2丁目276番地1
パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン タワーズイースト2階
主催 第14回日本リハビリテーション栄養学会学術集会 大会長 鈴木 規雄(聖マリアンナ医科大学 循環器内科)
このコラムでは、臨床や経験に基づくこと、豆知識、問題提起など様々なトピックを扱います。
執筆者は企画の和久井のほか、色々な職場・働き方・ジャンルで活躍されている言語聴覚士に依頼していく予定ですので、リクエストもお待ちしています。
「お問い合わせ」フォームより、ぜひユーザーの皆様のお声を聞かせてください。
執筆者 和久井和佳子(言語聴覚士)
【略歴】
2010年 言語聴覚士 取得
・公益社団法人発達協会(療育指導)・東京さくら病院(回復期病院)
2014-2022年 順天堂東京江東高齢者医療センター
・施設訪問自費リハビリ(業務委託)・支援学級指導員(非常勤・東京都)
・訪問リハビリ(非常勤・東京都)・児童発達支援事業所(非常勤・東京都)
2022年10月〜 新浦安内科・脳神経内科クリニック(常勤・外来リハビリ・千葉県浦安市)