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千葉県内の外来リハ×脳神経内科クリニックの調査のこと

2025/07/8

こんにちは、plus-STの和久井です。

私は千葉県の浦安市でSTとして勤務しており、先日、縁あって「浦安パーキンソン病連携フォーラム」にて講演をさせていただきました。

その際、【千葉県内のクリニック外来リハビリの現状】について調べることになりました。

皆さんがお住まいの場所の近くに、「クリニック外来医療保険で年齢制限がなくほぼ週1ペースで通える」「脳神経内科の」「言語の」外来リハビリテーション施設はありますか・・・?
 

まず、現状について地道に調べてみた

 

まずは、AIに投げかけてみましたが「分からない」との回答でした・・・
特にこのような内容が文章でまとめて継続的に発表されたり、Web記事になるようなことは滅多にないでしょうから、それもそのはずですね。
千葉県言語聴覚士会のホームページでは定期的にPDFにて県士会会員が所属する施設一覧として発表されており、令和2年のものが最新で公表されていました。
ですが、言語聴覚士会の会員となっていないSTは除外されており、PDFのため検索に乗ってこないので、一般の方にとってはアクセスしにくい情報かもしれません。

 

今回はできる限り当院(勤務先のクリニック)と同じ環境で同じように受け入れているところを検索したかったので、「病院なび」などで脳神経内科標榜の診療所(今回は条件をそろえるため入院施設を有するものは除外)を洗い出し、さらにひとつひとつホームページなどを見に行ってリハビリを行っているかを判断、さらに言語聴覚士の在籍が書いてあるかを確認し、数えていきました。

結果、STを含めて医療保険でリハビリができる施設は3件のみという結果でした。

 

この結果に皆様がどう感じるか分かりませんが、あまりの少なさにびっくりしました
ただし、行政に問い合わせたわけでも一軒一軒お電話して確認したわけでもないので本当に参考の情報にすぎず、あくまで参考です。

 

その3施設のうちのひとつが、私の勤務先です。

「リハビリ難民」とは

新浦安内科・脳神経内科クリニックのリハビリテーション室は、大垣院長の「リハビリ難民を救いたい(難民=介護保険や障害者福祉でカバーできない若年のPD患者、回復期入院リハビリが必ずしも必要なく退院してきたケース、失語症のみの方など)」という想いのもと創設されています。

 

脳神経内科は比較的多くのクリニックが標榜していますが、ほとんどは診察のみ(医師の診察とお薬の処方、健康診断、予防接種など)で運営されているようです。
リハビリを行うためには、ある程度の広さと外来リハビリに対するレセプトを含めたノウハウが必要であり初期投資がどうしても必要となるため、リハビリ室を併設しよう!とは至らないのだと思います。また、途中からリハビリを開始するにしても、リハビリテーション料を算定するためには施設要件があり施設や設備から作り直す必要があるのでなかなか難しいのではないかと推察します。

  
余談ですが、クリニック外来で最低限必要なリハビリ室の設備や広さについての記事もいつか書きたいと思っています。整形外科のノウハウはかなりあると思うのですが、脳血管リハビリテーションⅡを算定するための広さや条件についてはあまり知られていないことも多いので、会員限定記事にて書き進めていきたいと思っています。

訪問リハビリじゃダメなの?通院のメリット

入院が必要ない方のリハビリ=生活期のリハビリとして、通所や訪問が考えられると思います。

 

訪問リハビリはとても需要があり、訪問のSTは慢性的に不足している状況かと思います。
STの人数が1人や2人などと限られていると訪問範囲を絞らざるを得ないので、訪問可能な範囲から外れてしまうこともあります。
結果的に通所リハビリ/デイサービスなどで患者さん・利用者さんがSTのもとに来てくださる形にする方が、効率が良く、多くの患者さんのリハビリができる、という状況なのではないかと思います。

 

リハビリ職の方であればお分かりかと思うのですが「出かける」という一連の活動は精神活動・身体活動のどちらから考えてもかなりの労力が必要です。

 

・開始時間に合わせて行くこと
・持ち物は?診察券と、難病医療券と、お財布と、ハンカチと、マスクと、あと和久井先生はいつも練習の合間にお水を飲みましょうっていうからお水と・・
・運動のリハビリで横になるからスカートはまずいわね
・今日は書類の受け取りもあるから大きなトートバッグにしなきゃ
・冷房が効いているかもしれないから上着を着ていこうか

 

などなど、考えることがたくさんあります。
患者さん側から見ると「疲労」という面ではデメリットですが、結果的には「外出機会」「活動の維持」という面でメリットともなっていると思います。
STのリハビリが積極的に出かけるモチベーションとなれるよう、毎日の臨床で心掛けています。

 

また、リハビリ職にとってのメリットとしては、先ほど述べた効率性もありますし、身体的負担はかなり低くなります。
訪問と比較すると、フロアには医師看護師リハビリ職受付事務など、誰かしらスタッフがいるのでトラブルや急変などの対応も助け合ってすぐに行えます。

クリニック外来のリハビリがもっと増えてほしい

今回、講演の際に調べた内容とあわせて、脳神経内科クリニックの外来リハビリについて書きました。

 

今後、オンラインでの対談やオフライン(対面)でのイベントも企画中ですので、千葉・東京・埼玉・神奈川など関東近郊で似たような臨床を行っている言語聴覚士の皆様、ぜひコメントでお知らせください!!

 

【参考】
外来クリニックでリハビリを行っている病院(パーキンソン病患者様の対応可能な医院中心)

・千葉県市川市国府台
 吉野内科・神経内科クリニック
 https://yoshino-clinic.jp/

・神奈川県川崎市多摩区(登戸駅徒歩2分)
 登戸内科脳神経クリニック
 https://noborito-cl.com/

・神奈川県横浜市中区(桜木町駅徒歩1分以内)
 のげ内科・脳神経内科クリニック
 https://www.noge-neurology.com/

このコラムでは、臨床や経験に基づくこと、豆知識、問題提起など様々なトピックを扱います。
執筆者は企画の和久井のほか、色々な職場・働き方・ジャンルで活躍されている言語聴覚士に依頼していく予定ですので、リクエストもお待ちしています。
リクエスト等は、コミュニティ もしくは  「お問い合わせ」フォーム まで!
また、コラム記事にコメント機能を実装しましたので、コメントもお気軽にどうぞ!

  

執筆者 和久井和佳子(言語聴覚士)
【略歴】
2010年 言語聴覚士 取得
・公益社団法人発達協会(療育指導)・東京さくら病院(回復期病院)
2014-2022年 順天堂東京江東高齢者医療センター
・施設訪問自費リハビリ(業務委託)・支援学級指導員(非常勤・東京都)
・訪問リハビリ(非常勤・東京都)・児童発達支援事業所(非常勤・東京都)
2022年10月〜 新浦安内科・脳神経内科クリニック(常勤・外来リハビリ・千葉県浦安市)

  

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