ログイン・会員登録ログインアイコン

コラム

plus-STトップ > コラム > What’s in my Bag ? ー言語聴覚士の必需品ー

What’s in my Bag ? ー言語聴覚士の必需品ー

2025/04/8

こんにちは、plus-STの渡邉です。

新年度、みなさまいかがお過ごしですか?

新人STとして1歩踏み出した方もいれば、異動や転職により新たな環境という方もいらっしゃるでしょう。

そんなみなさんに向けて、病院・訪問看護ステーション・児童発達支援・放課後等デイサービスでの勤務経験がある私が、仕事中に持ち歩いていたものをご紹介します。

病院

院内で鞄を持ち歩くことはそうそうないでしょうから、ポケットに何を忍ばせていたかをご紹介しましょう。

 

①3色ボールペン、黒ボールペン 各1本

当時私が入職した病院はまだ電子カルテが導入されておらず、記録は紙ベースでした。

そのため、黒・青ボールペンの消費量はすさまじかったのを覚えています。

 

②ポケットにおさまるメモ帳(リングタイプ)

メモ帳はリングタイプだと書き込みやすく、ページを開いたままポケットにしまえるのが便利で選んでいました。

ただし、扱い方によっては破れやすいのが難点ですね。

 

③1日のスケジュールが書き込めるメモ紙

これはリハスタッフ全員が携行していたオリジナルのものです。

時間経過がグラフで印刷されており、何時から何時まで誰のリハビリに入っていたのか、どこにいたのかなどが書き込めます。

後から振り返って記録を書くときに便利でした。

 

④グローブ1セット・ガーゼ数枚

衛生面を考え、基本的には使うときに1番近くの物品庫(リハ室ならリハ室、病棟なら病棟)から拝借していましたが、とっさに今必要!という場面があるものです。

そんな緊急事態に備えて持ち歩いていました。

 

⑤ペンライト

口腔内の観察には欠かせませんね。

 

ちなみに、最初は持ち歩いていたけれど持ち歩かなくなったものは、ナースウォッチと聴診器、それに角度計です。

腕時計をしない私にナースウォッチは必要だと考えて用意したのですが、院内いたるところに秒針付きの時計がかかっていました。

聴診器は登場回数がそこまで多くなかったので必要時に持ち出すことにして、普段はスタッフルームに保管していたと思います。

角度計はギャッチアップの角度を測るのに使っていましたが、慣れれば測らなくてもベッドのこの辺が何度というのがわかるので、持ち歩かなくなりました。

 

病院から離れてはや10年近く…

今でもメモ帳は手放せないのでしょうか?

それとも1人1台専用の端末が与えられ、すべてそれでまかなえるのでしょうか?

よろしければコメントなどで最近の病院事情を教えてください。

訪問看護ステーション

訪問は基本的に朝ステーションから車で出発し、お昼もしくは夕方まで戻れないというスケジュールでした。

たまに直行・直帰があったり、他のスタッフと待ち合わせて同行訪問したり、ステーション近くのお宅なら徒歩で訪問したりといったこともありましたが、ほとんど出っぱなしです。

そんな環境だったことと車移動だったので、なんでも訪問バッグに詰め込んでいました。

 

①タブレット端末、業務用携帯電話

タブレット端末は1人1台携行しており、普段の記録も月末の報告書類も作成できました。

訪問と訪問の合間に公園やコンビニの駐車場をお借りして記入していた記憶があります。

時間に余裕があればステーションに戻ってパソコンで打つ方が早いのですが、出先でも仕事を進められるのはありがたかったです。

 

②バイタル測定セット(体温計、血圧計、パルスオキシメーター、消毒用品)

必需品ですね。

 

③リハビリ道具

これが私の訪問バッグが重かった最大の理由です。

絵カード・プリントはもちろん、グローブもガーゼも聴診器も鼻息鏡も…

ST室にあるもので持ち運べるものはなんでも詰め込んでいたと思ってください。

消耗品は各ご家庭で用意していただいていましたが、病院と同じで今日だけ急に必要!とか今これ使いたい!ということがあるものです。

そのため、私はなかなか荷物を減らせませんでした。

車移動だから苦ではありませんでしたが、自転車や徒歩移動で訪問されているみなさんはどうされているのでしょうか?

 

④ステーションパンフレット、料金表、名刺

「他にはどんなサービスがあるの?」「回数を増やしたらいくらになるの?」といった利用者さまからのご質問に正確かつ迅速にお答えできるよう、パンフレットと料金表を持ち歩いていました。

また、様子を見に来られたケアマネさんから「こんな人がいるんだけど訪問できますか?」というようなご相談をお受けすることもあり、いつでも対応できるように用意していました。

ご家族宛てに置手紙を添えることも多く、可愛らしい絵柄のメモ帳やふせんも外せません。

 

⑤タオル、替えの靴下

看護師と同行訪問して入浴介助に入ることもあったので、フェイスタオルは必需品です。

また、雨や雪で靴下まで濡れてしまうと訪問先のお宅に上がることができないので、替えの靴下も常備していました。

 

なお、たまにご質問いただくのですが…

訪問バッグと自分の私物バッグは分けており、はたから見たら一泊旅行くらいの荷物を抱えて訪問していました。

また、名札の裏にはステーションの情報(住所や電話番号)が見えるように自分の名刺を入れ、余白に自分が乗っている社用車の車種・ナンバーを書いていました。

担当者会議で大きな病院に行くと記入を求められることがあるので、こうしておくと便利ですよ。

児童発達支援・放課後等デイサービス

児童発達支援・放課後等デイサービスでは、逆にポケットを空っぽにしていました。

送迎や外出時には小さなボディバッグに必要最低限のものを詰めていましたが、普段事業所内で子どもたちと過ごすときには何も持ちません。

子どもたちがどんな動きをするかわからない=それに対応する自分も瞬時に身軽に動けなくてはならないこと、また、ポケットに入っている何が危険を引き起こすか分からないことから、そうしていました。

児発や放デイにお勤めの言語聴覚士さんで、これを携行していると便利だよ!というものがあれば教えてください。

さいごに

時代の流れとともに、昔は全員が持っていたけど今は不要になったもの、逆に昔はなかったけれど今は必携になったものもあると思います。

また、勤務先によって持っておくと便利なものも違いますよね。

個人的には、みなさんの訪問バッグの中身が気になります…!

よろしければ、コメントで教えてくださいね!

執筆者:渡邉睦美(言語聴覚士)

このコラムでは、臨床や経験に基づくこと、豆知識、問題提起など様々なトピックを扱います。
執筆者は企画の和久井のほか、色々な職場・働き方・ジャンルで活躍されている言語聴覚士に依頼していく予定ですので、リクエストもお待ちしています。
リクエスト等は、コミュニティ もしくは  「お問い合わせ」フォーム まで!
また、コラム記事にコメント機能を実装しましたので、コメントもお気軽にどうぞ!

コメント機能は会員限定コンテンツです。
ログインしてからご利用いただけます。

会員登録される方はこちら 新規会員登録

Copyright ©plus-ST All Rights Reserved.