小児STの就職先
2024/04/30目次
小児領域STあるある
「子どもが好きだから小児領域に興味がある」
「子どもの成長を近くで見届けたい」
「療育・教育領域に関わりたい」
「成人領域から小児領域に移行したい」
など小児領域で働きたいと考えているSTの声を耳にする機会があります。
小児領域で働くSTは、成人領域で働くSTと比較すると活躍の場が限られることが現状です。
小児STは、就職先が少ない、条件に合う就職先が見つからない、一人職場が多いなど就職活動中に不安や困難に直面する方も少なくないと思います。
私は学生のころ、臨床実習先のスーパーバイザーから「小児領域は成人領域と比べて給料が少ないし、大変だから将来のことをよく考えて選択した方が良い」など助言をいただくこともありました。
小児STってどんな所で働いているの?
小児領域で言語聴覚士が求められる場所としては、医療機関や福祉施設、教育機関などが挙げられますが、先ほど説明したように、言語聴覚士は大半が病院などの医療機関に勤務している状況であり、教育機関に所属する言語聴覚士は極めて少ないのが現状です。
現在、小児領域の言語聴覚士の就職先は多い状況にはありませんが「保健センター」「療育支援センター」「放課後等デイサービス」を実施する施設にも言語聴覚士は配置されはじめており、少しずつ職場が拡大しているといった報告もあります。医療機関も含め、言語聴覚士を配置する機関は今後もっと増えていくかもしれません。
引用:
私が学生のころは、小児STが活躍できる就職先は、病院やクリニックが大半で、就職活動中は病院・クリニックにのみに絞って探していました。
今となっては、就職先の幅を自分から狭めていたなぁ…と感じています。
私の場合、病院・クリニック以外の就職先については、STとして経験を積んでいく中で少しずつ知っていきました。
ここ数年には、療育施設(児童発達施設、放課後等デイサービス)や訪問リハで働くSTも増えてきています。
小児STの就職先を見つけ出すポイント
「最新の小児ST就職先事情を定期的に調べること」
「時代の流れに沿って思考を変化させたり、需要のある仕事を見極めること」
が大切であると考えます。
SNSが拡大している中、時代の流れを考えて就職先を探すことも一つの手だと思います。
近頃は、早期療育への介入が高まっており、1歳から療育を始めるお子さんも増えてきています。
ますます、小児STの需要は高まっていると感じています!
このコラムでは、臨床や経験に基づくこと、豆知識、問題提起など様々なトピックを扱います。
執筆者はplus‐STスタッフのほか、色々な職場・働き方・ジャンルで活躍されている言語聴覚士に依頼していく予定ですので、リクエストもお待ちしています。
「お問い合わせ」フォームより、ぜひユーザーの皆様のお声を聞かせてください。
文:言語聴覚士 藤澤