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小児STは希少種?

2024/03/21

「小児のSTのニーズを感じている」
「SNSでよく情報を見る」
「小児STの問い合わせがあるけれど断っているばかりで申し訳ない・・」
興味はあれど「いまさらどうしたらいいのかわからない」「何をどう始めたらいいのか」

小児分野に一歩踏み出す勇気

私は個人的に最初の就職先が小児発達障害専門のクリニック・療育であったため
そのハードルはそれほど高くはなかったのですが、成人で長く働いてきたあとに
小児分野に踏み出す、となるとハードルが高いと感じる方は多いと思います。

私も正直にいえば専門は成人の構音嚥下障害・失語高次脳領域ですし、専門的なことはほとんど深く語ることができないのですが、ライターの金指あゆみさんがまとめてくださっている大変興味深い記事を紹介します。

小児STって多いの?少ないの?

言語聴覚士、という専門職自体、全国で4万人くらいしかいない希少種ですが、その中でも小児を専門とするSTは「少ない」といわれています。
ST[協会のアンケートで5000人のSTが小児分野も対応と回答しています。
複数回答ありなので正確には分かりませんが、成人領域のだいたい3分の1でしょうか。
体感はもっと少なく感じてしまいます。

“ただその施設に通う前「うちの施設には言語聴覚士がいませんが、よろしいですか?」と言われました。 そこで初めて知ります。「言語聴覚士」という資格を持ったひとを。”

金指歩「小児専門の言語聴覚士の存在を広めたい話」

金指さんは、基本的にはユーザー視点で言語聴覚士について触れてくださっていますので、ST側にはない視点がたくさんあります。

小児STが「増えない」理由として、認知度もありますが制度の問題も多分にあると感じます。

若いで世代に知ってほしい!

一般的には支援を求める側になって初めて知ることが多いのが言語聴覚士という資格ですが、
もっともっと若い世代・・・特に進路の選択肢として考えてもらいやすいように、
中高生に知られるようになってほしいと思っています。

このコラムでは、臨床や経験に基づくこと、豆知識、問題提起など様々なトピックを扱います。
執筆者は企画の和久井のほか、色々な職場・働き方・ジャンルで活躍されている言語聴覚士に依頼していく予定ですので、リクエストもお待ちしています。
「お問い合わせ」フォームより、ユーザーの皆様の声をお待ちしています。

執筆者 和久井和佳子(言語聴覚士)
【略歴】
2010年 言語聴覚士 取得
・公益社団法人発達協会(療育指導)・東京さくら病院(回復期病院)
2014-2022年 順天堂東京江東高齢者医療センター
・施設訪問自費リハビリ(業務委託)・支援学級指導員(非常勤・東京都)
・訪問リハビリ(非常勤・東京都)・児童発達支援事業所(非常勤・東京都)
2022年10月〜 新浦安内科・脳神経内科クリニック(常勤・外来リハビリ・千葉県浦安市)

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