評価が怖い新人STさんへ
2026/03/17
こんにちは、plus-STの渡邉です。
そろそろ新年度。
国家試験に合格すれば、すぐに言語聴覚士としての日々が始まります。
そこで今回は、【評価】にフォーカスしてコラムを書いてみました。
目次
評価は「当てるもの」ではない!?
わたしが新人だった頃、評価するのがとても怖かったと記憶しています。
嚥下ともなればなおさらです。
検査を実施しながら「これで合ってるだろうか」「見落としはないだろうか」「先輩がやっても同じ結果になるだろうか」と不安でたまりませんでした。
自分が出した評価結果によって、もしも患者さんが不利益を被ることになったら…と思うと、帰宅してからも緊張していたのを覚えています。
けれど、評価に「絶対」はありません。
なぜなら、患者さんは日々変化するからです。
同じ人であっても、体調や環境、心理状態によって反応は変わります。
急性期であればその変化はさらに如実に、評価結果として表れるのではないでしょうか。
どんなベテランであっても、1度の評価でその方のすべてを捉えることはできません。
ベテランが落ち着いて見える理由
個人的な意見ではありますが…
ベテランSTさんが落ち着いて見えるのは、「完璧な評価」をしているからではないと思います。
場数を踏んでいる分、ある程度の“あたり”はつけられるかもしれません。
しかし、先述した通り、どんなベテランでも1度の評価でその方のすべては明かしきれません。
では、なぜあんなにも落ち着いて見えるのか。
おそらく、「現時点で分かっていること」と「まだ分からないこと」がはっきり区別できているからではないかと思います。
ここが明確なので、自ずと「次にすべきこと」=追加の検査や訓練内容の立案、必要に応じて食形態の変更などが見えてくるのです。
評価の結果はあくまでも、「その日その時の患者さんを切り取った結果」から見える仮説にすぎません。
結果を絶対視せず、仮説を検証しながら修正を加え続けることこそ、リハビリなのだと思います。
その恐怖心を忘れないで
評価が怖い
自分の判断で方向性が決まってしまうことが怖い
先輩に指摘されるのが怖い
これらは、新人時代にだれもが抱える自然な感情ではないでしょうか。
むしろ、自分の評価に自信満々で、先輩の助言さえ「担当は自分なのに!」「この患者さんのことはだれよりも詳しいのに!」と突っぱねてしまう新人さんの方が、現場では怖いです。
患者さんに対して「新人だから」の言い訳は通用しません。
言語聴覚士の免許を携えて現場に出たその日から、患者さんから見ればあなたは「プロ」。
臨床デビュー日であろうが臨床経験20年であろうが、関係ないのです。
だから、堂々としていてください。
ただし、恐怖心や不安は見て見ぬふりしないこと。
たくさんの知識を詰め込み、実習を乗り越え、国家試験を勝ち抜いたあなたは、正真正銘のプロです。
その恐怖心や不安が、なぜ湧いてくるのかしっかり見極めましょう。
検査が足りないから?
自分の見立てと検査の結果が乖離しているから?
その原因を解明するために、追加で検査をしたり情報収集をしたり、患者さんのために一生懸命働いてください。
その丁寧な作業が、臨床力を育てます。
そしてその姿は、患者さんも見ています。
そこから信頼が積み重なっていくことを、忘れないでください。
一生懸命考えて行動した時間は、決して無駄にはなりません。
自分を信じて、ともにがんばりましょうね!
執筆者:渡邉睦美(言語聴覚士)
このコラムでは、臨床や経験に基づくこと、豆知識、最新情報など様々な内容を扱います。
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