急性期と回復期での言語聴覚士の働き方の違い
2024/10/15
皆さん初めまして。plus-STの黒木です。
今回は、病院で勤務していく中で感じた「働き方の違い」をお伝えしたいと思います。
急性期から回復期、回復期から急性期への転職を考えている方などの参考になれば幸いです。
目次
私の経歴
私は学生時代に回復期病院で実習をさせていただき、とてもやりがいを感じたこともあり、卒業後は回復期病院にて勤務しました。
3年間勤務したのち、「急性期についても学びたい!」と感じて総合病院へ転職しました。
そこで感じたことをお伝えしていきたいと思います。
回復期での働き方
回復期病院では「FIM」での評価がかなり重要になってきます。
なぜなら回復期リハビリテーション病院では、施設基準の決定にFIMでの実績が関係するからです。施設基準が高いほど、「質が良い」リハビリテーションを行っている病棟であると証明することができます。
「目の前の患者さんが自分らしく過ごせるようにリハビリをしていく」というリハビリ本来の目的を達成すればよいのですが、やはり「実績」について耳に胼胝ができるほど言われてしまうのも現実でした。
多職種と関わっていくなかで、歩きながらの注意訓練などPTさんやOTさんの内容を含めたリハビリを行う場面もありました。そのなかでリハビリは専門分野だけではなく、いろいろな分野の「掛け算」なのだと学びました。
回復期は疾患によっては180日みっちりとリハビリをすることができます。患者さんがよくなっていく過程をずっとそばで見守ることができるのが回復期の良いところだと思いますし、患者さんが笑顔で退院していく姿はやりがいにもつながりました。
初めての経験だらけだった急性期
転職した急性期病院で私は主に「脳神経外科」を担当していました。
発症後すぐや術後の患者さんと関わるのは初めてで、回復期でももちろんバイタルサインは確認していましたが、急性期ではより細心の注意を払ってバイタルの確認やルート管理を行い、ドキドキしながら介入していました。
回復期しか経験したことがなかった私は、「術後で覚醒不良の患者さんに対する評価」「急性期の嚥下評価」など、初めてのことだらけで戸惑いずつもわくわくしていた記憶があります。
急性期は大体の方が2週間ほどで退院していきます。その中で評価と訓練立案をするのは回復期出身の私には慣れない部分でもありましたが、発症してすぐの患者さんに関わり、その方の将来を考えるということは急性期の醍醐味だと思いますし、リスク管理など病院勤務では必ず必要になるスキルを身に着けることができる環境だと感じました。
急性期と回復期、どちらもやりがいがある
急性期と回復期、立っているフィールドが違う分、働き方も違ってきます。
「私には急性期のほうが合っている」「私には回復期のほうが合っている」とそれぞれ感じる方もいると思います。
回復期から急性期に転職した私の強みは「急性期のその後がわかるからこそ、より将来的な部分を見通せる」部分であったと思います。
また急性期から回復期に戻った際には「発症直後からの経過がわかるからこそ、どの期間でどのくらいのゴールを設定するか」をより理解できた部分が強みになっていたと思います。
急性期と回復期、どちらもやりがいがあることに変わりはありません。
違うステージの患者さんと関わってみたいと感じている方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
このコラムでは、臨床や経験に基づくこと、豆知識、問題提起など様々なトピックを扱います。
執筆者は企画の和久井のほか、色々な職場・働き方・ジャンルで活躍されている言語聴覚士に依頼していく予定ですので、リクエストもお待ちしています。
コミュニティもしくは 「お問い合わせ」フォームまで、皆様のご意見・ご感想をお待ちしています!
執筆者 黒木清佳 (言語聴覚士)
【略歴】
2019年 言語聴覚士国家資格取得
急性期~生活期まで、幅広いステージの病院勤務を経験。
現在は児童発達支援事業所に勤務。
【保有資格】
・言語聴覚士国家資格 ・臨床神経心理士 ・LSVT LOUD
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