「お仕事がつらい…」新人言語聴覚士さんへ
2026/04/14
こんにちは、plus-STの渡邉です。
4月に入り、2週間が経過しました。
国家試験を乗り越えて働きはじめた新人言語聴覚士のみなさんも、そろそろ1日の流れを掴んできた頃でしょうか。
希望ややりがいを感じる一方で、「なんだかしんどい」と感じている方も多いかもしれませんね。
でもそのしんどさ、遅かれ早かれみんなが通る道です。
今回は、新人言語聴覚士が4月に感じやすい“しんどさの正体”について、言葉にしてみます。
目次
「できない自分」に直面
実習や学校によっては卒試、そして国家試験をクリアしてきたあなた。
それなりの自信を胸に秘めて臨床に出たと思います。
けれど、いざ臨床に出てみると、思っていたように動けない場面が多くはありませんか?
「なにをすればいいのかわからない」「だれに訊けばいいのか曖昧」「これで合っているのか不安」などなど…
学生時代に培った自信を見失ってしまうことの連続ですよね。
とてもつらい感覚だと思います。
ですが、ここで感じる“無力感”は、ようやく臨床のスタート地点に立てたからこそ感じられるものです。
必死に努力してつかみ取った「言語聴覚士」という肩書きに、必ず付いてきます。
成長の入り口だと思って、今は耐えてくださいね。
「見られている」プレッシャー
新人は常に、だれかに見られています。
同じリハビリ部門の先輩、病棟のスタッフ、患者さんやそのご家族…
たとえその視線のすべてが温かいものだったとしても、「ちゃんとやらなければ」「失敗は許されない」と、自分で自分に強いプレッシャーをかけてしまいがちです。
特に、先輩や上司への報告・相談の場面では、「こんなこともわからないと思われたらどうしよう…」と不安に駆られることもあるでしょう。
けれど、忘れないでください。
新人というのはどこの世界でも“できない前提”で見てもらえます。
逆を言えば、“できなくても仕方ない”と見てもらえるのは、新人期間だけです。
だとしたら、どう振舞えばいいのかは一目瞭然ですよね。
完璧さは求められていません。
「なにをどう捉え、その結果どう判断しようとしているのか」を、できるだけ正確に共有しましょう。
そうすることで、新人期間を抜けた後でもフォローしてもらいやすくなります。
比較してしまう葛藤
先輩と比べてもできないのは当たり前、と納得しやすいです。
精神的につらいのは、同期と比べてしまったとき。
「同期はもう評価を任されている…」「病棟のスタッフと打ち解けている(ように見える)…」など、つい自分を卑下して他人を高く評価してしまいます。
けれど、あなたに見えているのはその結果のさらに上辺だけです。
その同期にはその人なりの壁があり、それを乗り越えて今あなたの目の前にいます。
だれもが同じように迷い、他人を羨みながら、1つずつクリアしているのです。
もちろん、高め合える同期の存在は大切ですが、比べるのは過去の自分だけにしましょう。
昨日の自分よりも成長できていれば大丈夫です。
それでも、続けよう!
ここまで読んでくれたあなたは、まじめに臨床に向き合っている立派な新人言語聴覚士です。
知らない場所で、知らない人に囲まれての、知らない業務に追われていたら、だれしも心が折れてしまいそうになるもの。
多くの新人言語聴覚士…だけではなく、年齢問わず全世界の新入社員がぶつかる壁でもあります。
そして続けていれば、必ず消える壁でもあるのです。
少しずつ、わかることが増えます。
昨日よりも、できることが増えます。
今は完璧をめざすよりも、ただ歩みを止めないことに意識をフォーカスしてみてください。
今感じているその苦痛は、1年後に入ってくる後輩に寄り添うための材料になります。
忘れないでくださいね。
そして明日も、笑顔で出勤できたら最高です。
執筆者:渡邉睦美(言語聴覚士)
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