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小集団の言語療育ってどんなことをするの?

2024/06/3

療育には、個別療育と集団療育があります。

今回は、個別支援を机上で実施するイメージが強い言語療育ですが、、少人数でできる言語療育をご紹介します。

マジカルバナナ

マジカルバナナは、音韻認識やご想起、語彙の拡大等、4拍のリズムに乗って楽しく鍛えることができます。

また、簡単なルールを理解する、順番を守るなど社会性を育むことができます。

ヒントとして視覚的に捉え、想起しやすいようにしたり(絵カードを用いたり、文字を提示する等)、お子さんに合わせて難易度を工夫すると良いかもしれません。

じゃんけんバスケット

じゃんけんバスケットは、じゃんけんの理解、ルールのある遊びの理解等を促すことができます。

じゃんけんで手を「ジャンケンポン!」と出すタイミングが分からないお子さんや遅出しじゃんけんになってしまうお子さんの支援で実施することもできます。

周りの子を見て真似をして覚えたり、ゲームを通して繰り返し練習する等、学びを通してタイミングを掴めるようになることもあります。

もうじゅうがり

もうじゅうがりでは、模倣運動や短期記憶、音韻認識の向上等を図ることができます。

名前の文字数と同じだけ手をつなぐことが難しい場合は、ボールを用いて名前の文字数だけボールを集めるなどアレンジを加えると少人数でも楽しく実施することができます。

スリーヒントクイズ

スリーヒントクイズでは、ご想起や状況を説明する力等を鍛えることができます。

また、短期記憶や集中して聞く力など集団生活で必要なスキルを遊びながら身に着けることが可能です。少人数でも大人数でも盛り上がります!

ポップコーン吹きレース

ポップコーン吹きレースは、構音訓練の一貫として口腔周辺の筋力を鍛えたり、呼気を促すことができます。

机上で吹く遊びを取り入れるより、レースになることで一生懸命取り組んでくれる傾向があります!

吹くものは、紙粘土で作ったボールや小さく毛糸玉を作ることで代用することもができます。

以上、小集団の言語療育の紹介でした。

少人数になることでゲーム性が高まり、楽しみながらコミュニケーション能力の向上も図ることができますね!

このコラムでは、臨床や経験に基づくこと、豆知識、問題提起など様々なトピックを扱います。
執筆者は企画の和久井のほか、色々な職場・働き方・ジャンルで活躍されている言語聴覚士に依頼していく予定ですので、リクエストもお待ちしています。
コミュニティもしくは 「お問い合わせ」フォームまで、皆様のご意見・ご感想をお待ちしています!

文:言語聴覚士 藤澤 

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