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家族対応で心がけてきたこと

2025/01/14

こんにちは、plus-STの渡邉です。 

言語聴覚士として働いていると、患者様や利用者様本人だけではなく、ご家族とのやりとりも多く発生しますよね。 

病院、訪問看護ステーション、児童発達支援・放課後等デイサービスでの勤務経験から、家族対応について学んだことをまとめます。 

病院での家族対応 

病院勤務時代、入院患者様の家族対応はあまりありませんでした。 

担当者会議で顔を合わせても、個別で会話することはほぼありません。 

必要書類にサインを頂く場合も、少しお話して同意を頂いて終わります。 

毎日のようにお見舞いに来られたり、付き添い入院をされていたりするご家族の方とはやりとりが増えますが、ほんの一部です。 

外来患者様となるともっと少なくなり、1度もご家族とお会いせずにリハビリ終了となる方もたくさんいらっしゃいました。 

成人対象の病棟だったことも関係していると思われますが、私の経験のなかでもっとも家族対応が少なく、ドライだったのが病院です。 

 

一方で、丁寧な説明を1番心がけていたのも病院でした。 

患者様ご本人について、発症から時間が経っていようが経っていまいが、慣れない場所で寝泊まりしなければならないストレスは計り知れません。 

身体も思うように動かず、この先の生活に対して不安が大きい方が多いです。 

そんな患者様の様子を目の当たりにし、先の不安が重くのしかかるのはご家族も同じだと思います。 

そうしたみなさんに対し、言語聴覚士の視点で見通しをお伝えし、今後の生活を具体的に思い描けるよう意識して説明していました。 

特に、退院先や退院の時期については、患者様ご本人とご家族の間で考えの隔たりがあることも多いです。 

言語聴覚士という立場を心に留めながら、関係者全員が納得できる妥協点を探るお手伝いをしていました。 

訪問看護ステーションでの家族対応 

訪問看護ステーションでは、家族対応がとても多かったです。 

訪問時にご家族が不在であることも多々ありますが、それでもダントツで関わりが多く、深かったことを覚えています。 

 

機能の回復に重点を置いた病院リハビリとは異なり、実際の生活の場でその方がなるべく不自由なく、自分らしく生きていけるように関わります。 

ときには、言語聴覚療法の範疇を超えた支援も必要です。 

そのため、ご自宅での生活スタイルや現在の代替手段など、確認すべきことが山ほどあります。 

ご本人が事細かく正確に説明できれば問題ありませんが、私たちが関わるみなさんはそうはいかないことが多いですよね。 

したがって、ご家族からの情報がカギとなります。 

最速で信頼していただき、「この人にならこんな困りごとを言ってもいいかな…?」と思ってもらえるように心がけていました。

  

具体的には、 

 ・お会いしたら必ず一言でも声をかける 

 ・お互いの時間が許す限り、直接お話する 

 ・ご家族不在時に気になること(見慣れない車が停まっているなど)があれば電話連絡をする 

 ・日々の記録とは別で、ご家族が立ち会えなかった時間の利用者様の様子を写真付きで印刷しお渡しする 

などの取り組みを行い、ご家族との関係構築にも力を入れていました。 

同居されている場合、利用者様のご自宅はご家族のテリトリーでもあります。 

無神経に踏み荒らすことがないよう、細心の注意を払っていました。 

児童発達支援・放課後等デイサービスでの家族対応 

児童発達支援・放課後等デイサービスでは、保護者対応が必須です。 

昨今、モンスターペアレントなどといった表現を耳にすることが増え、保護者対応を避けたいと考える支援者もいます。 

しかし私は、担当者会議はもちろんのこと、普段のお迎えのときなどこまめに会話をするよう心がけていました。 

 

誤解を恐れずに言うならば、成人領域よりも小児領域の方がトラブルは多い印象があります。 

幸いにも、私がこれまで関わってきた保護者のみなさんはとても温かい方ばかりだったので、直接揉めたことはありませんが…。 

身近でも、いくつかトラブルはありました。 

トラブルに発展しやすい関係性だからこそ、普段からこまめに言葉を交わし、お互いの人となりを知っておくことは大切だと考えます。 

言葉も交わしたことがない間柄だと相手のことがわからないので、すべての行為に悪意を感じやすいです。 

一方で、普段から利用児の様子をシェアし、成長をともに喜べる関係性が築けていれば、たとえ「おや?」と思うことがあっても保護者のみなさんは落ち着いて確認してくださいます。 

大切なお子さんをお預かりする身として、誠意をもった対応を続けることが重要ではないでしょうか。

まとめ 

各施設での家族対応について、経験談を載せました。 

どの場所に勤めていても、相手のことを思いやり、温かい対応を心がけることが大切だと思います。 

また、信頼関係が構築できた後も、その関係にあぐらをかくことなく誠実にお付き合いしていくことも重要です。 

おそらくみなさん1度は家族対応に悩まれたことがあると思います。 

どなたかの参考になれば幸いです。
  

執筆者 渡邉睦美(言語聴覚士) 

 

このコラムでは、臨床や経験に基づくこと、豆知識、問題提起など様々なトピックを扱います。
執筆者は企画の和久井のほか、色々な職場・働き方・ジャンルで活躍されている言語聴覚士に依頼していく予定ですので、リクエストもお待ちしています。
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